• 生物部 第63回日本生態学会大会 最優秀賞を受賞!

生物部 第63回日本生態学会大会 最優秀賞を受賞!

2016.03.22

  • 理科
  • 生物部

3月21日に仙台国際センターで開催された第63回日本生態学会大会に生物部員9名で参加してきました。

高校生ポスターに3件の発表をして、そのうちザリガニ班の研究が最優秀賞に選ばれました(40件中、上位3件)。

・最優秀賞

PH-026 狭山丘陵の谷戸におけるアメリカザリガニの生活史

長井孝彦、吉野舜太郎、川口建、吉岡凜太郎

・ナチュラルヒストリー賞

PH-001 雑木林の土の中にはどのような種子があるか?

後藤遼太、岡本泰崇、佐々木洸大

北野の谷戸の雑木林の土を採取し、学校のプランターでどのような種子が入っているかを発芽実験で調べました。

PH-034 チームアライグマのこれまでの活動~高校で連携して外来生物問題を考える~

黒田峻平、大塚悠宇馬、伊藤太郎 (他連携校の生徒8名)

ザリガニ班の代表の長井君(高2)は中1の時から北野の谷戸の保全活動に積極的に参加してきました。活動の合間にザリガニを観察しているうちに、「冬の初めには小さいザリガニがいるのに、春になると小さいザリガニがいなくなるのはなぜか?」という疑問に対し、「ザリガニは夏から冬にかけて産卵をするが、冬に生まれた個体は冬季の低温によって死滅する」という仮説をたて、後輩たちと協力して、野外調査と室内実験、湧水起源で冬でも温度が高いおとめ山公園のザリガニと比較して、その仮説を実証しました。中学生の時から3年続けて地道にデータを取り続けたことが成果につながったと思います。
雑木林の埋土種子について調査をした植生班は後藤君(高1)を中心に、北野の谷戸の保全活動をしながら研究を進めてきました。アライグマの活動を発表したアライグマ班は全員中学生ながら、他校の高校生と連携しながら、シンポジウムを企画するなどしてきました。こうした研究や活動を専門家の方に発表することで、研究の意義や次の研究へのアドバイスをもらうことができました。また、中学生はデータをまとめたり、ポスター発表の方法を学ぶよい機会となりました。     学会で得たアドバイスを生かし、これからも自分たちで興味を持ったテーマについての研究を進めてもらいたいです。

 

要旨は以下の第63回日本生態学会大会のURLから見ることができます。

URL:http://www.esj.ne.jp/meeting/abst/63/poster_PH-001_.html

 

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発表者で記念撮影。

 

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学会長より表彰を受けました。

 

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ザリガニ班のメンバー

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一年生も発表をしました。良い経験になったと思います。

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植物班の発表の様子。アドバイスを糧に、この春休みで来年度の研究計画を立てるようです。

 

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多くの方がポスターを見ていました。

他校の発表を見ることができるのも、とても良い刺激になったと思います。